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日本犬について

日本犬について 犬種
日本犬について

日本犬とは

日本犬の歴史は古代にまでさかのぼります。

縄文時代からすでに、犬は人々の生活に深く関わり、番犬や狩猟の助手として重要な存在でした。

日本犬はその優れた能力を活かし、農作業や山岳地帯での仕事など、さまざまな役割を果たしてきました。

日本には、今、100種類を超える純粋犬と、ミックス犬が存在しているそうです。

一年間に血統登録される純粋犬の約一割が日本犬で、その数55,000頭とのことです。

日本犬は、現在、国の天然記念物に指定された六犬種だけで、今後、新犬種が発生する可能性はありません。

日本犬の種類

日本犬は、日本犬保存会によって定められたスタンダードである

「日本犬標準」を元に、体の大きさによって、

小型犬、中型犬、大型犬の3型に分類されています。

1931年から37年にかけて、各犬種が順次、文部省によって天然記念物に指定され、

太平洋戦争後、その管理は都道府県教育委員会に委ねられたそうです。

小型犬

柴犬 = 昭和11年(1936)天然記念物指定 柴犬は、体高は約35〜40cm程度、体重は約10〜15kg程度です。

柴犬について

その特徴的な外見は、三角形の立ち耳と豊かな尾の付き根、鮮やかな赤毛が目を引きます。

柴犬

柴犬

中型犬

  • 紀州犬 = 昭和 9年(1934) 天然記念物指定

紀州犬とは、和歌山県の紀伊半島で古くから存在する日本の固有の犬種です。

その優れた能力や特徴的な外見が多くの人々に魅力をもたらしています。

体高は約40〜55cm程度、体重は約15〜25kg程度です。

  • 四国犬 = 昭和12年(1937)天然記念物指定

四国犬は、日本の四国地方で古くから存在する原始的な犬種です。

体高は約45〜55cm程度、体重は約20〜30kg程度です。

そのがっしりとした体つきと短い毛が特徴で、たくましい風貌を持っています。

  • 北海道犬= 昭和12年(1937)天然記念物指定

日本の北海道地方原産の犬種であり、その力強い外見と忠実な性格が特徴です。

体高は約48〜52cm程度、体重は約20〜30kg程度です。

厚い二重の被毛とたくましい体つきが特徴で、厳しい気象条件に適応した姿勢を持っています。

  • 甲斐犬  = 昭和 9年(1934)天然記念物指定

山梨県原産の日本の犬種であり、その威風堂々とした姿勢と勇敢な性格が特徴です。

体高は約58〜64cm程度、体重は約25〜30kg程度です。

たくましい体つきと厚い被毛が特徴で、その風格ある姿勢から「武士の犬」とも称されています。

大型犬

秋田犬 = 昭和 6年(1931)  天然記念物指定

秋田犬

秋田犬

秋田県原産の日本の犬種であり、その美しい外見と忠実な性格が特徴です。

体高は約58〜71cm程度、体重は約20〜40kg程度です。

しなやかで引き締まった体つきと、厚い被毛が特徴です。

日本犬は有史以前から日本人と共に暮らしていて、

日本の寒暖が激しく多湿な気候に対する耐性が強く、

山野を駆け回り、野生鳥獣の狩猟等をしてきた犬で、高い身体能力を誇ります。

日本犬の体肢はがっしりとしていて、数千年前の犬の姿とほとんど変わっておらず、

犬そのものの原型を色濃く残していると言われています。

素朴・忠実・勇敢といった性質、

ピンとした三角の立ち耳、吻(ふん・くちさき)のとがったくさび形の頭部、

クルリと巻いた巻き尾(または前方にのびて腰の上にかぶさる差し尾)などを特徴とし

知らない人には警戒心をみせて、馴れ馴れしくしないので番犬に最適と言われています。

☆吻(ふん・くちさき)とは…犬の眼の前縁から口までのこと

短吻種とは…パグ、フレンチブルドッグ、チワワなどのこと

その他の日本犬種

現存の日本犬6犬種のほか、かつては各地に数多くの地犬が存在したそうです。

そして、ほとんどの犬種が絶滅又は絶滅の危機にあるようです。

「越(こし)の犬」(福井県・石川県・富山県)

「川上犬」(長野県)

「琉球犬」「大東犬」(沖縄県)

「薩摩犬」「屋久島犬」「甑山犬」(鹿児島県)

「十石犬」(群馬県・長野県)

「美濃柴、別名・美濃犬、飛騨柴」(岐阜県)

「山陰柴、別名・石州柴、因幡犬」(鳥取県・島根県)

「肥後狼犬」(熊本県)

「岩手犬」(岩手県)

「青森犬」「津軽犬」(青森県)

「高安犬」(山形県)

「会津犬」「相馬犬」(福島県)

「三河犬」(愛知県)

「仙台犬」「越路犬」(宮城県)

「越後柴、別名・越後犬」(新潟県)

「秩父犬」(埼玉県)

「赤城犬」(群馬県)

「前田犬、別名・加賀犬」(石川県)

「阿波犬」(徳島県)

「椎葉犬、山仮屋犬、綾地犬」(大分県・宮崎県)

「日向奥古新田犬、日向犬」(宮崎県)

日本犬の寿命

医学の進歩、栄養・食事の向上等が原因で、人間同様、犬の寿命ものびています。

必要な予防接種を行い、食事・運動等に気を配り、健康管理をしていれば、

10歳を超すのは普通になっています。

日本犬の寿命は、15歳前後のようです。

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