犬を購入する時に見るべきものの一つ、血統書
血統書とは、犬の家族や祖先の情報が記載された重要な文書です。
犬種の特性や性格、健康面に関する情報が記載されており、血統書の有無は犬の品質や適性を判断する上で重要な要素となります。
「血統書付」で犬を販売していても、犬の引渡しと同時には血統書の引渡しを行っていないことが結構多いのです。
血統書があることを表示しているのに、購入と同時に引き渡せない場合は、そのことについて理由を説明してもらい、文書にしてもらえると安心です。
ちなみに、血統書とは「純粋犬種である証し」と思われていますが、法的に明確な位置付けはなく、任意の証明書です。
「血統書付きの犬」=「健康で優良、優秀な犬」というわけでも有りません。
血統書はあくまでその犬に関する、ある程度の「情報」、「参考資料」と考えるのがよいと思います。
指定動物病院制を採用の約款
購入した犬に医療的なトラブルが起きた場合に、診察を受けられる動物病院を指定するという約款も見られます。
指定動物病院制度とは?
指定動物病院制度は、動物の健康と福祉を保護するために導入された制度です。
この制度は、動物たちが適切な医療ケアを受ける機会を提供し、専門的な知識とスキルを持つ病院が認定される仕組みです。

後悔しない犬の買い方①~血統書・医療保障
動物たちの健康と福祉の向上
指定動物病院制度の導入により、動物たちの健康と福祉が大きく向上しました。
専門的な知識を持つ獣医師が適切な診断と治療を行うことで、病気やケガの早期発見と対処が可能になります。
また、動物たちのストレスを最小限に抑えた医療環境が提供されるため、安心して治療を受けることができます。
指定動物病院の特徴
指定動物病院は、高度な専門知識と経験を持つ獣医師が在籍しています。
さまざまな疾患や症状に対応できるため、診断や治療において高い品質が確保されています。
また、最新の医療機器や設備を導入していることが多く、効率的かつ精度の高い治療が行われています。
専門的な知識と経験を持つ獣医師が動物たちの健康管理を担当し、飼い主にとって心強い存在となっています。
また、定期的な健康診断や予防接種の提案など、長期的な健康管理をサポートしています。
指定動物病院制のデメリット
指定動物病院がある場合、ペットを遠距離の指定動物病院まで連れて行かなくてはならないことも起こりえます。
しかも病気のペットに、長距離移動させるのは負担もかかるので心配ですよね。
指定動物病院が住いの近くにあるかどうかをよく確認し、出来れば、近くの動物病院での受診や治療費の負担を認めて貰うように交渉しましょう。
犬を買う時のトラブル
民法第415条における債務不履行には、具体的に、以下の3つがの規定があります。
- 履行遅滞
- 履行不能
- 不完全履行
ペットの売買にあてはめると、こんなケースが考えられます。

後悔しない犬の買い方①~血統書・医療保障
1.履行遅滞
店頭での実物販売では、少ないでしょうが、 インターネットでの通信販売などで引渡しが遅れることですね。
お金を払ったのに、なかなか送ってこない・・・というケースですね。
2.履行不能
- 売買契約を交わしたペットが、引渡しをする前に、ショップ側のミスで死んでしまったケース
- 購入前から病気だったり、感染していたり、長時間の空輸で体力を消耗していたりでとても飼育には耐えない状態である
- また、既に他の人に売られてしまって、肝心の犬がもういない
3.不完全履行
- ワクチンを打つという契約だったのに実際は打っておらず、その証明書の発行ができない
- 血統書を発行する契約だったのに発行できない
こういったことがあった場合、 売買契約を解除して、代金を返却してもらう。
あるいは、契約自体は解除しないけれども、代金の減額を要求することが可能でしょう。
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