昨日までは元気だったのに、今日は様子が変だな…と感じることがあると思います。
また、外出した時にケガをしてしまうことがありますよね。
そんな急な病気やケガが起こってしまった時、飼い主としてできることは何でしょうか?
この記事では、犬がケガをしたり、体調が急変したりした時の応急処置について、飼い主が適切に対処方法をお伝えします。
傷が出来た場合
けんかをしたり、犬が他の犬や動物に噛まれた場合、傷が出来てしまうことがあります。
軽い傷だと思っていても、傷口からばい菌が入ってしまって感染症になることがあるんです。
犬だけでなく、人間にも感染症のリスクがあるため注意です。
出血の止め方
傷口を清潔なガーゼで包み、圧迫止血法で出血を止めましょう。
出血が止まらない場合は、傷口の上からさらに布やガーゼを重ねて押さえます。
出血部位に直接圧力をかけて血管を閉塞させることで、出血を止める応急処置の一つです。
たとえば、手や足などの末端部に出血がある場合、傷口に清潔な布やガーゼなどを当てて手で押さえたり、包帯やベルトなどで巻いたりして圧迫止血法を行います。
ただし、圧迫止血法は一時的な対処であり、長時間行うと組織が壊死したり感染したりする危険があります。
傷口が深い場合や出血が止まらない場合は、必ず獣医さんに診てもらいましょう。
呼吸困難の場合
呼吸困難は、犬の体に何か異常が起きていることを示す重要なサインです。
呼吸困難の原因はさまざまですが、大きく分けると、呼吸器系の疾患、循環器系の疾患、アレルギー反応、外傷などが考えられます。
呼吸困難になった犬の症状としては、次のようなものがあります。
- 呼吸数が増える
- 口を開けて息をする
- 舌や歯茎の色が青くなる
- 咳や喘鳴(ぜんめい)がする
- 横になれない
- 倒れる
これらの症状が見られたら、すぐに動物病院に連れて行く必要があります。

犬のケガや急な体調不良の応急処置
応急処置の方法
- 犬を冷静にさせる
パニックを起こさせないように声をかけて落ち着かせます。
- 犬の首輪やハーネスを外す
首や胸に圧迫がかかると呼吸がしにくくなります。
- 犬を涼しい場所に移動させる
暑さや湿気も呼吸困難の原因になります。
- 犬の口や鼻に異物が詰まっていないか確認する
もし詰まっていたら、指やピンセットで取り除きます。
- 犬の胸を軽く叩く
肺や気管支に水分が溜まっている場合には、胸を叩くことで排出を促します。
下痢や吐き気
犬が下痢や吐き気を起こす原因は、さまざまですが、一般的には以下のようなものが考えられます。
- 食べ物の変更や過食
- 食べ物のアレルギーや不耐性
- 腸内細菌の乱れや寄生虫
- ストレスや不安
- 慢性的な消化器系の疾患
もちろん、これら以外にも、毒物や異物を飲み込んでしまったり、感染症や腫瘍などの重篤な原因がある場合もあります。
そのため、下痢や吐き気が長く続く場合や、血便や黒い便、白い泡のような吐物、元気がない、食欲がない、腹部が張っている、発熱があるなどの場合は、すぐに動物病院に連れて行く必要があります。
では、下痢や吐き気が軽度であれば、自宅でできる応急処置は何でしょうか?
応急処置の方法
- 食事を一時的に抜く
下痢や吐き気を起こしたら、まずは消化器系に負担をかけないように、食事を一時的に抜くことが大切です。
一般的には、成犬であれば12時間程度、子犬であれば6時間程度は絶食させます。
ただし、水分補給は必要ですので、常に清潔な水を与えてください。
- 消化の良い食事を与える
絶食後に下痢や吐き気が改善されたら、徐々に消化の良い食事を与えていきます。
消化の良い食事としては、ご飯や鶏肉、ささみなどを茹でて細かく刻んだものがおすすめですよ。
量は通常の半分以下から始めて、様子を見ながら徐々に増やしていきます。
- ヨーグルトや乳酸菌サプリメントを与える
下痢や吐き気は、腸内細菌のバランスが崩れることで起こることが多いです。
そのため、ヨーグルトや乳酸菌サプリメントを与えることで、腸内細菌のバランスを整えることができます。
ただし、ヨーグルトは無糖無添加のものを選びましょう。
また、乳酸菌サプリメントは人用ではなく、動物用のものを使用してください。
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- お腹を温める
下痢や吐き気は、お腹が冷えることでも悪化することがあります。
そのため、お腹を温めることで、血行を促進し、消化器系の働きを助けることができます。
お腹を温める方法としては、湯たんぽやカイロ、電気毛布などを使うことができます。
ただし、熱すぎると火傷をする恐れがあるので、注意してください。
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骨折や捻挫
犬は人間と同じように、運動や事故などで骨折や捻挫をすることがあります。
骨折や捻挫の症状は、犬が足を引きずったり、触ると痛がったり、腫れたりすることです。
骨折や捻挫の治療は、症状の程度によっては、ギプスや包帯などの治療が必要になるかもしれません。
犬が骨折や捻挫をしないようにするには、適度な運動をさせて筋肉や関節を強くすることが大切です。
また、滑りやすい床や階段などの危険な場所からは遠ざけてあげましょう。
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応急処置の方法
怪我の箇所を安静に保ち、まずは冷やして血流を止めることが大切です。
氷や保冷剤などをタオルで包んで、傷ついた部分に当ててください。
可能ならば、木や紙などで仮の固定具を作って固定します。
骨折や脱臼は痛みが強く、ショック状態になることもあります。
その場合は、体温を保つために毛布やタオルなどで包んであげましょう。
そして獣医の診察を受けましょう。

犬のケガや急な体調不良の応急処置
低体温症
低体温症とは、体温が正常よりも低くなってしまう状態のことです。
犬の正常な体温は38~39度ですが、低体温症になると36度以下に下がってしまいます。
低体温症になると、犬はぐったりとして元気がなくなり、呼吸や心拍も遅くなります。
重症になると、意識を失ったり、死に至ることもあります。
では、どんな原因で犬が低体温症になるのでしょうか?
一般的には、寒さや水に濡れたりすることで体温が奪われることが多いです。
特に、子犬や老犬、小型犬や毛の薄い犬は寒さに弱いので注意が必要です。
また、栄養不足や病気、けがなどで体力が低下している場合も、体温を保つ能力が低くなります。
その他にも、麻酔や薬物の影響で体温調節がうまくできなくなることもあります。
応急処置の方法
まずは、すぐに暖かい場所に移動させてください。
そして、毛布やタオルなどで包んであげてください。
可能であれば、湯たんぽやカイロなどを使って体を温めてあげてください。
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ただし、直接肌に当てると火傷をする恐れがあるので、必ず布でくるんでくださいね。
また、口から暖かい飲み物や栄養補給剤を与えてあげてください。
ただし、意識がない場合は誤嚥(ごえん)を起こす可能性があるので、絶対に与えないでください。
そして、早急に動物病院に連れて行ってください。
冬場は特に注意してくださいね。
熱中症
高温の環境や激しい運動の際には熱中症になる危険があるため、暑い季節や運動中は注意が必要です。
特に、鼻が短い犬種や肥満の犬は熱中症になりやすいです。
犬は少量の汗をかくことがありますが、主要な体温調節方法は汗腺ではありません。
犬の体温調節は、汗腺が比較的少ないため、他の方法で熱を放出しています。
犬が体の熱を放出する方法は主に二つあります。
- パンティング(口呼吸)
一つ目は、舌や鼻から水分を蒸発させることです。
犬がハアハアと息をするのは、このためです。
水分が蒸発するときに、体から熱が奪われます。
- 毛皮の下にある血管を拡張させる
血管が拡張すると、血液の流れが増えて、体表面に近い部分に熱が移動します。
そうすると、周囲の空気や風によって熱が冷やされます。
しかし、これらの方法は限界があります。
舌や鼻から水分を蒸発させるには、水分補給をしていることが前提なので、水分が不足していると、脱水症状や熱中症になる危険があります。
また、毛皮の下の血管を拡張させるには、周囲の温度が低くなければなりません。
周囲の温度が高いと、血液の冷却効果が低くなります。
したがって、犬は暑い日や運動後などには、体の熱を放出するのが難しくなります。
暑い時期や時間帯には、犬を長時間外に出さないようにしましょう。
応急処置の方法
熱中症の場合は、日陰に移動させて水分補給をします。
一気に飲ませると吐いてしまうことがあるので、水分は少量ずつ与えましょう。
また、氷水や冷たいタオルで冷やすと、ショックを起こしてしまったり、血管が収縮して逆効果になることがあるので、ぬるま湯や湿ったタオルで体を冷やしましょう。
熱中症は命に関わる重大な病気ですので、応急処置をした後は必ず動物病院に連れて行ってください。
まとめ
応急処置をした後は、動物病院に連れて行きましょう。
応急処置は一時的な対処法であり、本格的な治療が必要な場合もあります。
また、応急処置の方法は犬の種類や年齢、体格、ケガの程度などによって異なる場合があります。
以上、犬がケガや病気になった時の応急処置についてでした。
皆さんも愛犬と楽しく安全に過ごせるように気を付けてくださいね。
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