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癒しとほほ笑みを運ぶ魔法の犬~小さなセラピードッグがもたらす奇跡のお話し

小さなセラピードッグがもたらす奇跡のお話し 未分類

これは、実在するセラピードッグのお話です。
名前はソフィー。
犬種はハバニーズ、年齢は4才です。

犬種はハバニーズ

ソフィーは、セラピー犬プログラムを受けて、
米国イリノイ州ブルーミントンにある病院複合施設のセント・ジョセフ・メディカル・センターでケアパートナーとして活躍しています。

セラピードッグへの道

飼い主のルース・デイビッドソンさんはこう語りました。

「ソフィーは優れたセラピードッグになるだろうね」と、トレーナーが言ったのは約1年半前のことでした。
当時、私は、セラピードッグがどんなものかを理解していませんでした。
そして、この小さなハバニーズがどのような特性を持っているのかも分からず、ただ、誰かの助けになれるなら、と思っていました。

セラピードッグへの道

ハバニーズはキュートで小型のキューバ原産の愛らしい犬です。
豊かな毛並みで覆われ、元気で友好的な性格があります。

私は、彼のアドバイスを受けて、ソフィーをセラピードッグとして育て上げることにしました。
1年間、彼女を訓練し、初めての仕事の日がやって来ました。

初めてのケア

指定された病院のロビーに入ると、病院のセラピードッグプログラムを担当している看護師が迎えてくれました。
「ようこそ、ソフィー。今日は私が案内しますね。」と彼女は言いました。

「このフロアはケアユニットなので、ほとんどの患者はシニア層なんですよ」と看護師が説明しました。

ソフィーは自分の役割を理解していないようでしたが、どれだけ優しくなれるかが、重要な仕事です。
そして、彼女はこれに備えて訓練され、準備ができていました。

私たちが、看護師に続いて廊下を歩いていると、歩行器で歩くおばあさんに会いました。
彼女の横には、歩行の見守りをする訓練士が付き添っていました。
訓練士と看護師はうなずき合うと、『ちょっと、休憩しましょうね』とおばあさんに声を掛けました。

椅子に腰かけた彼女の近くにソフィーを立たせてみると、『私のところに連れてきて』と希望されました。
すると、訓練士と看護師が、ちょっと驚いた様子になりました。

私は、『この子の名前は、ソフィーです。よろしくね。』と伝えながら、彼女の膝に置きました。
ソフィーはおばあさんの膝の上で、とてもくつろいだ様子でした。
彼女は、ソフィーを撫でながら、「こんにちは、ソフィー。あなたは可愛いね。」と笑顔で話しかけました。

言葉を忘れた老婆に奇跡を起こしたセラピードッグ

おばあさんはソフィーに対して、まるで昔からの友達のように話しかけました。
「私も犬を飼っていたのよ。あなたより少し大きかったけどね。」

彼女は、彼女が可愛がってきた愛犬たちについて、彼らの特徴や魅力をソフィーに話しました。
そして、彼女の話は、彼女の夫や子供たちとの思い出に繋がりました。

ソフィーの視線はおばあさんの顔から離れず、おばあさんのすべての話を理解しているかのようでした。
30分ほどの時間が経過し、おばあさんはソフィーを抱きしめ、『本当にありがとう。楽しかったわ。』と満足そうな表情をしました。

小さな奇跡

おばあさんから別れると、看護師は興奮した様子で、話し始めました。

「いったい何が起きたの?私たちはあの患者を5日間評価して、もう話す能力を失ってしまったと思っていたんです。
でも、今、見た通りのことが起きたんです!」

ソフィーは私を見上げて尾を振っています。
彼女は自分が成し遂げた奇跡を知っているのでしょうか?
彼女は世界で一番特別な犬なのかもしれません。

ハバニーズ犬のソフィーが人々を癒す

驚きの能力

それから、数日後、病院の混雑した入り口に近づいたとき、ソフィーが私をつよく引っ張りました。
彼女は、リードを引っ張らないように訓練されていましたが、異例のしつこさで私をベンチの前まで引っ張りました。

そこには一人が座っていました。
その女性の表情はどこか曇りがちでした。
ソフィーはその女性を見上げて、尻尾を振っています。

『ごめんなさい、ご迷惑でしたよね?』と私がお詫びすると、

「いいえ、気にしないで、来てくれてありがとう。」
彼女は、少し寂しそうな笑顔で、ソフィーの頭を撫でながら、現在置かれている状況について、話し始めました。

彼女は、癌の診断を受けたばかりで、絶望と不安で本当につらい精神状態になっていて、
誰かにそばにいてほしいと思っていたのだそうです。

そして、ソフィーと過ごした数分間は、彼女に癒しと希望を与えたのでした。
別れ際、彼女は『この犬を連れてきてくれて、本当にありがとう』と感謝を伝えてくれた彼女に対し、

私は、
『違うんです。私がこの子を連れてきたんじゃないんです。この子が私を引っ張って来たんです。』と告白しました。

セラピードッグのソフィーが癒してくれた

幸せを運ぶイヌとして

ソフィーの特別な才能を、あらためて理解出来たその日から、
私は、すべてをソフィーに任せることにしました。

ある日の午後、エレベーターが来るのを待っていると、
一人の女性がしゃがみこんで、ソフィーに挨拶をしました。

『突然ごめんなさいね。あなたを見たら、急に話しかけたくなってしまって』

彼女は、事故にあった娘さんが集中治療室に運ばれたと聞き、急いで駆け付けたところでした。
娘の夫が到着するまで、不安でしょうがない時に、ソフィーを見かけて、思わず声をかけたのでした。

私たちは近くのベンチに移動し、彼女の膝にソフィーを置きました。
泣きながら話続けるその女性を、ソフィーはじっと見つめ続けました。

1時間ほど経った頃、娘の夫が到着しました。
するとソフィーは、彼女の手を舐めた後、膝から下りました。

この子は、相手が望んでいることや自分の役割が、しっかりとわかっているんです。
そう、自分が必要とされている時と、そうではない時をきちんと理解できるんです。

セラピードッグのソフィーが幸せを運ぶ

セラピードッグとしての才能

家に帰る途中、「ソフィーは優れたセラピードッグになるだろう」とトレーナーが言った日のことを改めて思い出しました。
ソフィーがその仕事に向いている理由は?
彼女の秘密は何だろう?
最も納得できる説明は、私たちがよく訪れるホスピスセンターで働く男性からもらいました。

その男性が病気を患い、難しい手術から目を覚ましたとき、最初に頼んだのはソフィーでした。

「なぜソフィーなの?」私は彼に尋ねました。

「どう説明したらいいか分からないんだ。でも、この子が私に平穏と安心感をもたらしてくれることはわかるんだ」と彼は言いました。

説明がつかなくても、間違いないことはあるんです。

彼女は特別な贈り物を受け、特別な使命を果たすために生まれてきたのです。
ソフィーはこれからも、多くの人たちの心に寄り添って、生きていくことでしょう。

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